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「ZaisyohouseKoide」について

Zaisyo「在所」というのはここらあたりの言葉で生まれた場所、実家、長男の住む家といった意味合いで使われる言葉です。この家も先祖代々引き継いできた在所です。

昭和45年ボクが2歳のころ、この家を作っている基礎の上で遊んでいる記憶がうっすらとあります。

おじいさんの小出一光(かずみつ)が農業の傍ら働いていた大工の人たちと一緒に自分で作ったこだわりの昭和の家です。建前ではこの地域の風習で餅まきをしたそうです。

敷地約200坪、建物約70坪のこの家も初めは敷地内に借家があったり農家の納屋があったり子供専用のプレハブ小屋、外便所、鶏小屋などがあってごちゃごちゃとした感じでしたが増改築をしたり、ボヤ騒ぎがあって壊したりといろいろなことがありながら今の形になりました。

数十年の間に6人いた家族も少しづつ人数が減りボクも大学進学で家をでました。数年前おばあさんが亡くなって一人になった父が気ままに暮らしていましたが、脳出血で倒れボクの住む千葉の老人ホームに来てからは空き家になっていました。

数か月に1度ボクが風を入れに戻ってきていましたが、ボクの記憶と家族の思い出が詰まったこの家をこのままにしておくのはもったいないとずっと思っていましたが、今回「ZaisyohouseKoide」としてアートの展覧会をはじめイベントやレジデンスなどいろいろなことに使える場所として開放することになりました。

つい数年前まで住んでいた状態をほぼ残した状態で開放しています。昭和のおじいさんがこだわった間取り、壁、そして座敷などもそのまま、そしておやじが生活していた食器やいすや机、そしておやじの集めた本などもそのままです。小出家の生活の痕跡とともにアートや人が出会い、何か新しいことができれば面白いと思っています。

小出ナオキ